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ブロードウェイの大人気ミュージカル『ウィキッド』が映画として初めて実写化され、注目を集めている。

ブロードウェイの名作が21年ぶりに映画化

2003年に初演されて以来、ブロードウェイの名作として親しまれてきた『ウィキッド』は、映画化が待ち望まれていた作品だ。『オズの魔法使い』の裏側を描いた深みのあるストーリー、壮大なエメラルドシティの世界観は、舞台という限られた空間ではそのスケールを完全に表現しきれないほどだった。

制作費1億4500万ドル(約2037億円)をかけた本作は、ハリウッドのブロックバスター映画に匹敵する規模を誇る。キャストも豪華で、エルファバ役にトニー賞受賞女優のシンシア・エリヴォ、グリンダ役にはポップスターのアリアナ・グランデ、マダム・モリブル役にはアカデミー主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー(楊紫瓊)が出演している。

興行収入と初期反応

公開後3日間で累計観客数24万人を記録。同日に公開されたキム・デウ監督のスリラー映画『ヒドゥンフェイス』の15万人を上回り、前週までボックスオフィス1位だった『グラディエーター2』を3位に押し下げた。

シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの対照的な背景

エルファバ役のシンシア・エリヴォ(37歳)は英国出身の黒人女優で、王立演劇学校で正統な演技教育を受けた経歴を持つ。2015年のブロードウェイミュージカル『カラー・パープル』で注目を浴び、2016年にトニー賞を受賞。その後ハリウッドに進出し、着実にキャリアを積んできた。

一方、グリンダ役のアリアナ・グランデ(31歳)は、イタリア系アメリカ人で裕福な家庭に育ち、10代でデビュー。ポップスターとして『ビルボードHOT100』1位に輝いたヒット曲を多数持ち、音楽だけでなく映画やミュージカルでも活躍するスターだ。

キャスティング発表時には二人のバックグラウンドの違いから相性を懸念する声もあったが、映画では完璧なコンビネーションを見せた。

二人のキャラクターと演技の化学反応

エリヴォはエルファバの強さと悲しみを繊細に表現。独裁者オズの魔法使いに抵抗する姿は気品と力強さに満ちている。グランデはグリンダの「お姫様」キャラクターを、愛らしさとユーモアを交えて演じ、視聴者を引きつけた。特に、二人とも154cm前後という小柄な体格ながら、圧倒的な存在感で観客を魅了した。

音楽と視覚効果が生む感動

ミュージカル映画として、原作の名曲が見どころ。オープニングの『No One Mourns the Wicked』から、グリンダの『Popular』、そしてエルファバが自分の限界を超える瞬間を描いた『Defying Gravity』まで、珠玉の楽曲が楽しめる。特に『Defying Gravity』では、映画ならではのスケールでエルファバが空を舞い、圧巻のエンディングを迎える。

今後の展開

映画は160分にわたる物語を比較的スムーズに進行するが、今作は前編にあたる「パート1」。続編の「パート2」は2024年に公開予定だ。壮大な制作費とスケールを活かし、後編への期待を高めている。

監督は『G.I.ジョー2』『クレイジー・リッチ・アジアンズ』などを手掛けたジョン・M・チュウ。原作の魅力を忠実に再現しつつ、映画としての新たな可能性を引き出した彼の手腕に注目が集まっている。

記事出典:文化日報(韓国)

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