韓国の人気ガールズグループ、エスパの楽曲「Supernova」が、音楽チャートで新たな記録を打ち立てました。2023年5月にリリースされたこの曲は、韓国の主要音楽プラットフォームであるMelonとGenieの週間チャートで15週連続1位を獲得。これは、Melonの20年の歴史の中でも最長記録となり、これまでの最長記録であったニュージンスの「Ditto」の14週連続1位を超えました。

しかし、この記録が単なる偶然や流行に基づくものではないことが明らかになりました。同様に、BTSの「Dynamite」やAKMUの「Love Lee」も長期間にわたってチャートを占めており、これらのヒット曲は2020年代にリリースされたものばかりです。音楽チャートの上位を占める楽曲の大半が、2020年代にリリースされたものに偏っていることが見て取れます。

音楽プラットフォームの変化

このような現象が生じた背景には、音楽プラットフォームの利用者層の変化があります。特に2020年代に入り、若年層がYouTube Musicなど新しいプラットフォームに移行したことが、既存のプラットフォームであるMelonに影響を与えました。これにより、Melonは、ファン層や特定の購買層によって支持される「固定化された」プラットフォームとしての印象が強まっています。

YouTube Musicのチャートでは、エスパの「Supernova」やニュージンスの「Ditto」などが、他の新曲に押されて1位の座を奪われることがしばしばあります。これにより、Melonでの長期間にわたる1位記録は、プラットフォーム固有の特性に支えられているという見方が強まっています。

選択の逆説と大衆心理の変化

さらに、こうしたチャートの固定化現象には、現代の大衆文化における「選択の逆説」という現象も影響しています。選択肢が多すぎる時代において、人々は選ぶこと自体に疲れを感じ、最終的には「他の人が選んだもの」を追随する傾向が強まっています。このため、1度ヒットした楽曲がチャート上で長期間居座るという現象が、ますます顕著になっています。

結論

これらの要因により、2020年代の音楽チャートは、以前よりも固定化される傾向が強まっています。プラットフォームの変化と大衆心理の複雑な絡み合いが、音楽業界に新たな課題をもたらしています。今後の音楽シーンにおいて、こうした現象がどのように進化していくのか注目が集まります。

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記事出典: スポーツワールド (韓国)

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