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ある愛は炎のようだ。いずれ灰になると知りながらも、燃え上がる。その瞬間のために激しく燃え盛り、やがて消えゆく運命を受け入れながらも、迷いなく飛び込む。危険で愚かだと誰かは言うかもしれない。しかし、炎のように全身全霊を注いだ愛はそれ自体が尊く、たとえ消え去っても必ず跡を残す。最も純粋で陶酔するような愛の感情も、炎のように燃え尽くしてこそ手に入るもの。LE SSERAFIM(ル・セラフィム)は、新作『HOT』でまさにそのような愛を描いている。

LE SSERAFIMは14日、5thミニアルバム『HOT』をリリースした。昨年から続いた『EASY』『CRAZY』『HOT』の3部作を締めくくる作品だ。『EASY』では不安や揺らぎを赤裸々に語り、『CRAZY』ではすべてを投げ出し感情に身を委ねる過程を描いた。そして『HOT』では、すべてを経験した上でさらに強くなった姿を見せる。どんな結末を迎えようとも、恐れずに全力で愛すること。それがLE SSERAFIMが幸福で後悔なく生きるために選んだ方法だ。

“HOT”は、ただの「暑い」ではない

アルバムタイトル『HOT』は単なる温度の話ではない。それは、愛に対するひとつの姿勢を意味する。現代社会ではしばしば「クール」であることが美徳とされる。感情を抑え、距離を保つことが成熟や強さと見なされる。しかしLE SSERAFIMは、その正反対の道を選ぶ。彼女たちにとっての“HOT”とは、単なる感情の発露ではなく、愛に対する能動的で揺るぎない態度を表す。結果をコントロールできなくても、傷つく可能性があっても、迷わず飛び込む勇気。それは、不確実性を恐れず、愛という感情の中で本当の自分を見つける意志に近い。

歌詞に込められた、愛への確信

タイトル曲『HOT』の歌詞は、そのメッセージを明確に伝えている。「私が私として生きられるなら、灰になっても構わない」というフレーズは、熱い愛への彼女たちの献身を象徴する。「Don't be afraid 疑わないで手を取って」という歌詞には、揺るぎない確信と信頼が込められている。

興味深いのは、『HOT』がLE SSERAFIMにとって初めて「愛」をテーマにしたタイトル曲であるという点だ。デビュー以来、彼女たちは常に「自分自身」をテーマにしてきた。自己を疑い、強くなり、限界を超える物語を描いてきた。しかし今回は、「あなたの目の中の私を永遠に覚えていてくれるなら」という歌詞が示すように、明確に「愛する相手」が登場する。ただし、LE SSERAFIMらしく、その愛は炎のように燃え上がり、果てしない情熱を帯びている。

強烈なビートではなく、深い情熱

『HOT』というタイトルからは、激しいビートやアップテンポな楽曲を想像しがちだ。しかし意外にも、今回の楽曲は叙情的なメロディを軸にしたポップトラックだ。ロックとディスコの要素を取り入れたサウンドは、心地よく耳に馴染む。力強さを前面に押し出すのではなく、メロディの流れを活かして楽曲の物語性を際立たせた。その結果、激しい感情というより、深く重みのある情熱が感じられる。

LE SSERAFIMの楽曲は常に直感的なメロディと洗練されたプロダクションが融合している。『HOT』も例外ではない。ロック調のギターリフとディスコリズムが主軸となりながらも、感情に寄り添うメロディが中心に据えられている。このバランスによって、感傷的なメロディと力強いビートが共存するユニークな楽曲が生まれた。

「愛」は特定の形ではなく、生きるすべて

『HOT』で語られる愛は、異性愛に限定されない。友人、家族、仕事、仲間、恋人…あらゆるものがその対象となる。カズハは「愛にはさまざまな形がある。私にとっては、チームが最も愛を注ぎ、全身全霊で向き合う存在」と語る。ホ・ユンジンも「愛するために生きるのではなく、生きるために愛すると信じている。LE SSERAFIMが大好きで、この仕事が大好きだから生きる力が湧いてくる。『HOT』にはそうした気持ちが込められている」と明かす。

LE SSERAFIMの最新作に収められたすべての楽曲は、一貫したメッセージを持っている。それは「愛への向き合い方」だ。彼女たちは愛に対して決してためらわない。迷いなく飛び込み、感情を隠さず、ときには自らを燃やし尽くしてでも逃げることはしない。たとえ結果が予測できなくても、たとえ終わりが傷として残るとしても、愛する瞬間だけはすべてを賭ける――。この決意こそが、LE SSERAFIMの価値と可能性を鮮明に示している。

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記事出典:IZE(韓国)

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