「新年には中国の限韓令(韓流禁止令)が緩和されるのか?」
毎年繰り返されるこの疑問ですが、今年は期待感が一層高まっています。韓国の大衆文化アーティストが中国で公演を行い、Kゲームが中国市場で良好な成績を収めるなど、徐々に韓流規制の壁が緩み始めている様子が見られるからです。
限韓令は2017年、THAAD(高高度ミサイル防衛システム)配備問題をきっかけに、中国政府が韓国制作のコンテンツや韓国人が出演する広告の放送を禁止した非公式の行政命令です。この措置により、韓国の商品不買運動や韓国企業に対する不利益を招く動きも含まれました。その結果、韓国のコンテンツ業界やエンターテインメント業界は大きな被害を受け、中国への進出が困難な状況が続いていました。
しかし、新年には変化の兆しが感じられます。インディーバンド「ザ・ブラックスカート」やソプラノ歌手チョ・スミが中国で公演を成功させ、K-POPへの熱狂が引き続き強まっています。さらに、韓国のゲーム企業が中国市場で人気を集めており、中国進出の動きが加速しています。
中国政府は昨年11月、韓国人のビザなし渡航を許可し、滞在可能期間を15日から30日に拡大しました。また、韓中文化観光大臣会談を通じて、両国の文化・コンテンツ交流を拡大する意向を示しました。これにより限韓令解除への期待が一層高まっています。
韓国文化体育観光部のユ・インチョン長官も、業界の期待に共感を示しました。ユ長官は、限韓令という言葉には触れなかったものの、「現地での放送やK-POPアーティストのコンサート問題も議題に挙がった」と述べ、中国が積極的な姿勢を見せていると評価しました。
投資の専門家もこの動きを注視しています。限韓令が緩和されれば、エンターテインメント業界は中国で公演を開催でき、収益の増加が期待されると見られています。韓国投資証券のアナリスト、アン・ドヨン氏は、「過去にBIGBANGや東方神起、EXOなどが中国で大規模な公演を行い、大きな収益を上げた」と指摘し、再び中国市場での活動が活発化すれば、1回のツアーで100億~200億ウォン(約10億~20億円)規模の収益増が見込めると予測しています。
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記事出典:スポーツワールド(韓国)