歌手イ・スンギが元所属事務所であるフックエンターテインメントを相手取って提起した債務不存在確認訴訟において、フック側が彼を「マイナス歌手」と呼んだ具体的な理由が録音された会話のデータが証拠として提出されました。この録音には、フックの幹部がマーケティング費用やデビュー初期の赤字を理由にイ・スンギを「マイナス歌手」として扱った内容が含まれています。これにより、フックがイ・スンギに対してどのように収益を精算し、契約を守っていたかが法廷で重要な争点となりそうです。
9月13日、ソウル中央地方法院で行われた民事訴訟の弁論期日で、イ・スンギ側はフックがどのように不正確な精算をしていたかを証明するための書面を裁判所に提出しました。この書面には、フックの幹部A氏とイ・スンギの会話が録音されたデータが添付されており、フックがどのように彼を「マイナス歌手」として扱っていたかが明らかになっています。
◆「過去を振り返るとマイナスだ」
2022年8月8日に撮影された広告現場での録音によれば、フック側はイ・スンギに対し、デビュー初期のアルバムの赤字や過剰なマーケティング費用を理由に「マイナス歌手」と主張しています。A氏は、「スンギ、例えば『結婚してくれるか』は成功したけど、デビュー当初のアルバムは大きな赤字だった」と説明しています。
また、A氏は「当時、記者に贈り物をしたり、接待をすることもあり、マーケティング費用がかなりかかった」と述べ、これに対しイ・スンギは「本当ですか?」と驚きの声を上げています。
◆1年以上無視された精算要求
イ・スンギは2021年10月からフックに対し、正確な精算資料を要求していましたが、フック側は1年間にわたり「準備中」という理由で説明を避けていました。最終的にフックはイ・スンギに対し「マイナス歌手」と主張し、マーケティング費用のために収益がないと説明しました。
この録音データは、フックがイ・スンギに対して正確な精算をしていなかったことを証明する重要な証拠として、今後の裁判に影響を与える可能性があります。
記事出典: 10テンアジア (韓国)